今回のテーマ(11/24)は、
前回に続いて『頭蓋、顔から見据えた操体法。』でした。
今回のセミナーでは
上肢の皮膚を軽く撫でたり ツボの合谷を使ったりしてお互いに調整してみました。
観察ポイントは、 顔、耳の位置や唇の形状 それから背中肩甲骨周囲のバランスを観察しながら調整しました。
皮膚への刺激は色々ありますが、軽く触れる 軽く撫でる こんなソフトな刺激でもからだは反応します。
合谷はポピュラーなツボで鍼灸などで、首から上 顔などの調整によく使われます。
均整法の亀井先生も同様に合谷を使いましたが、先生の理論も独特で臨床的な経験から、
※合谷は唇のバランスを整えると言っています。
※講座集特集号『均整』P38
運動神経でみると
表情筋 唇の筋肉の神経支配は顔面神経
咀嚼筋だったら三叉神経支配ですから、口周りを観察することは顔のバランスを観察するうえで大事な指標となります。
しかし、どうやって合谷から唇まで刺激が届くのでしょう?
様々な解釈が語られていると思いますが、例えば舌骨を指標に調整プラン組み立ててみるのも面白いと思います。
舌骨は、喉の前 甲状軟骨の上に位置します。
馬蹄形をしていて、どの骨格とも関節面を持っていませんが、舌骨を停止部としている筋肉はたくさんあります。
つまり頸部前に位置してそこから全方位に筋肉を張り巡らせてバランスのハブ的役割を持っているのですね。
逆にバランスの変化、歪みの影響を受けやすいところでもあります。
そして頸椎レベルでは頸椎3番の位置にあります。
自律神経の交感神経上頸神経節に近い位置でもあります。
手に位置する合谷を起点とした刺激 動きの流れ連動を考えれば鎖骨や胸骨 肩甲骨と当然連動します。
そしてそこから舌骨というハブ的骨格を通して顎や唇をはじめ顔面にも影響を与える。
少し強引な解釈かもしれませんが、調整のアイデアが広がる発想だと思います、
参考にしてみてくださいね。
今回のこのような観察のヒントは均整法のイロサシ操法というものを応用しています。
リンク
「イロサシ」は均整法独自の法則♪自他動操縦法(6)2019-08-09
*おまけ舌骨情報*
発生学的には、
舌骨の上部と下部では由来が違います。
ちょっとマニアックですが面白いです!
当治療室の操体法のセミナーは解剖学 生理学 鍼灸などの東洋医学的理論
整体やオステオパシーなどの理論などから操体法に活用できるものを広くご紹介しています。
感覚重視で理論的解説が難しい操体法ですが、誰が行っても効果を出せる再現性の高い
技術の指導を目指しています。
一人の卓越した名人ではなく、多くの知恵の後ろ盾のある普通のヒト、
臨床家を育成することを目指したいと思っています。
【次回告知】
12月22日(日)
12月以降のテーマ
続けて頭蓋 顔面を見据えた
操体法を組み立てていきたいと思います。
興味のある方は是非ご参加くださいね!
1回ごとの申し込み、単発参加、連続参加 途中参加 可能です。
少人数制なので、お申込みはお早めに!
2020年2月までの予定です。
・12/22(日)
2020年
・1/19
・2/16
時間 13:00~16:00
セルフケアの個人向けセッションも行っています。
基本スタイル
1回 1時間半 料金 10,000円
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