2018/09/03
治療室風景

馬のマッサージ講習会に参加してきたので、レポートします。パート2

4月に一度レポートした馬のマッサージ講習会ですが、先日再受講してきました。


趣味の乗馬の延長として馬についてもっと知りたいという
思いだけでなく仕事の施術技術に応用、勉強になると考えての受講でした。

今回は、まだまだ暑い日中でしたので、戸外での講習は馬にもヒトにも負担が大きいとのことで、
まずはじっくり室内でマッサージ理論、解剖の講義を受けました。

先生は常にマッサージを行う上で、解剖の基礎知識の重要性を説いています。
骨格の突起をランドマークとして筋肉の位置を把握して、支持、姿勢、動きのバランスを知っていくのですね。



ばらばらになっている骨格を正しい位置に組み立てるのは結構難しいです。
ヒトの骨格との相同性、違いも大変面白いです。



馬の頸椎 7個




ヒトだとこんな感じ



一番上の頸椎1番(横に翼のように広がっているのが人だったら横突起ですよね)



ヒトの頸椎1番(ほ乳類ですから基本設計は同じなんですよ)



頸椎1番と2番の繋がり(マジですか!)



ちなみにこれは仙骨



ヒトの仙骨(どこで生きる道が分かれたのか、、)



これ右前脚



ヒトとの相同、相違 見比べてみてください!




馬もヒトも肩甲棘は大事なランドマークですね。



これは左側からの骨格ですが、全景はこんな感じ。


マッサージ初心者としてのコツは、慌てずゆっくりとしたストロークを行うことだそうです。
ゆっくりと行った方が馬も温かみを感じやすく深部(骨まで)刺激が伝わりやすいそうです。


また、練習として二人一組になってお互いのからだを使って、骨の上と筋肉の上を叩打したときの
感覚の違いを体験して、どのような強さの刺激が受容しやすいのかも練習しました。

馬の背中、表面を覆っているのは皮筋といって 薄い筋肉だそうです。
柔らかく触れていくと、部分的に硬くなっているところがあったりします。
その様な部分に指先で圧を加えると、痛がったりします。

そんな部位をサランラップのしわを引き延ばすように、掌を密着してジンワリ圧を加えると、ほっこり柔らかくなるのも体験しました。

これなどは、最近医療分野でも注目されている、
Fascia(ファシャ;膜組織の総称 )に対するリリース技術に通じると思いました。

やはり手技というのは繰り返し練習、勉強することが大切ですね!
再受講して新しい発見も沢山あって有益な時間でした。





会場だった千葉房総にある素敵な牧場「馬森牧場」
オーナーさん、汗かきながらおとなしく練習台になってくれたお馬さんお世話になりました!

貴重な本物の馬の骨格標本に触れることができて仕組みがよりリアルに理解出来ました。
藤本先生ありがとうございました!




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