2018/10/05
講習会

操体法ワンデイセミナーレポート(8回シリーズ)第1回 テーマは「操体法の原理を探る」

先日 治療室セミナー 操体法ワンデイセミナー(日曜開催)8回シリーズ 第1回を開催しました。
1回ごとの申し込み、単発参加、連続参加 途中参加 可能です。

今回のセミナーのテーマは、「操体法の原理を探る。」です。

操体法と身体均整法の関係、橋本敬三先生と亀井進先生の交流(1967年~1975年)は以前から知れられているところですが、均整側の資料(講義録)の中に操体法について書かれている物があることは、均整法関係者以外にはあまり知られていない情報です。

橋本敬三先生がご自身としては、伝えていない操体法の原理原則を探る試みとして、今回は、膨大に残された均整法の資料の中から操体法に関連のある、講義録「運動系の基礎知識、原理」を一次資料としてテキストを作成、プログラムを組みました。





今回は初回なので、橋本敬三先生と亀井進先生の交流(1967年~1975年)の歴史をお話しし
そのあと実技として基本操法、膝倒しつま先上げについて解説 練習しました。


膝倒しについて、要点をまとめてみました。

*診断として膝倒しを行った場合 最低2パターンある 
  ①倒した側の腰が痛い場合(圧迫、圧縮での違和感) 
  ②倒した側の反対側に痛みがある場合(伸展での違和感)

*操法のスタート位置とキープする位置を決める > どこから どこまで

*どのくらいの抵抗圧をかけるのか

*脱力のスタイルの選択
 ①瞬間脱力(グー、ストン)>伸張反射> 筋収縮 > ラクに動ける(からだが軽い 締まる 眼がはっきり見える))
 ②漸減圧(ジワー、フワー)>深部知覚機序 α-γ連関の機序を発動させない連動を絶つ> 筋弛緩 > リラックスして気持ちいい (緩む 眠い 重い だるい)

参加者のパターン 覚書なので概要です。それぞれ全く違うパターンだったので勉強になりましたね!

①TKさん >右から左に倒すと 左側の腰が痛いパターン





 左の腸腰靭帯に関連した痛みと予想して対応しました。 

 股関節周囲の動きで、ぽきぽき音がする>関節 靭帯がやや緩み気味 不安定
 L5/S1の状態がぶれないように固定するようにサポート


②Mさん> 左から右に倒すと第12肋骨下縁が痛いパターン
 
  左腰方形筋外側の筋膜性の痛みと予想して対応しました。
  足元を高くするすると腰より上のほうに刺激が届きやすいです。

③TIさん> 右から左に倒すと 右側の腰が痛いパターン
  右ひざの緊張が強く、伸びきらない
  足元を高くすして足元の支持を安定させるて、動きがスムーズになるようにサポートする。



膝窩の圧痛の調整テクニックについて>つま先あげの足関節背屈位での支持や脱力の工夫について整理しました。

 ・川名式 関節整復的テクニック>関節調整、靭帯、軟部組織へのアプローチ 調整目的
 ・橋本式 瞬間脱力 脱力時足底を床に押し付ける>亀井先生が見ていたテク 反張反転操法、調整と名付けたパターンは多分こんな感じ。

  操体法写真解説集より

基本操法は、そのシンプルなスタイルの裏に様々な応用パターンが考えられます。
それだけに、その操法の組み立てを整理して運用しないと混乱してしまいますね。

【次回告知】
治療室行うセミナー 操体法ワンデイセミナー(日曜開催)8回シリーズ 4回まで日程が決定しました。
1回ごとの申し込み、単発参加、連続参加 途中参加 可能です。
少人数制なので、お申込みはお早めに!

第2回
10月21日

第3回
11月25日

第4回
12月16日

くわしくは こちらのページをご覧ください。

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