2019/07/30
講習会

【操体法定期セミナーレポート7月その1】セミナーの記録の取り方 観察のコツ伝授します。(動画付き)

月一セミナー(日曜日開催)
1回ごとの申し込み、単発参加、連続参加 可能です。

臨床家向けとうたっていますが、参加条件として、特に資格の有無等は問いません。
からだについて興味があり、操体法を通じてもっといろいろ知りたい、体験したい方、向けに行っています。
もちろん、現在のお仕事や将来に生かすため、スキルアップを目指している方も大歓迎です。

感覚重視で、とらえどころの難しい『操体法』ですが、からだの仕組みをうまく使ったものです。
健康法にとどまらず、臨床に使えるもの 結果の出せる調整法を身に着けることが、この講習会の目的です。
セミナー全体のテーマは、「操体法の原理を探る。」です。



今回のテーマ(7/21)は、
『背骨と肘から手首の連動をさぐる。』でした。

今回のセミナーレポートは2回に分けてお伝えします。

その1、セミナーの記録の取り方 観察のコツ伝授します。(動画付き)


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その1、セミナーの記録の取り方 観察のコツ伝授します。

テーマに入る前に参加されたリピーターの方からのこんなお声がありました。

「  セミナーに参加すると色々操法を教えてもらえるけれど、なんのための操法だったのか思い出せない
家に帰ると何から始めていいかわからない。」 



講座の最中は出来たのに、ノートも取って記録したのに、、

このような思いはわたしも経験あります。

特にこの世界に入りたての頃は余計にそう思ったものでした。


同じような経験の中からできてきた、わたし流の記録の取り方(観察の仕方)

と基本操法の中でも一番出番の多い膝倒しの活用の仕方をお伝えします。



ノートの取り方

あとでみて思い出せるように、自分なりの観察フォーマットを作る。

図や絵もひな形を作っておく


例として今回書いたホワイトボードの図をお見せします。



参加者お二人分の観察記録です。

右の図を拡大してみます。




座位の図をフィギュア合成人間くんに置き換えると




こんな感じ

矢印の意味は

・骨盤レベル(指標;へその位置)>左回旋

・胸椎12番レベル(指標;みぞおち)>右回旋

・頸椎7番、胸椎1番レベル>左回旋 右側屈 右回旋の動きで右首に痛み 側屈の動きで左右とも外側に伸展時緊張する。

姿勢や動きの観察記録が整理して書けるようになるということは、からだの見立てが上達するための練習になりますね。


記録のポイント

操体法のように、動きを使う手技のための記録の取り方として大事なのは、動かないポイントをしっかり記録しておく、つかんでおくことです。
動かないポインとは、支点 固定点 支持点 重心 などの言葉に言い換えることもできます。

この方の場合は、
立位では、右足(特に踵)重心
座位では、右座骨重心でした。
動きというのは、動いていないところを起点として派生するのでそこをしっかり観察することは大事なんです。

主訴、調整の課題を明確にしておく
当たり前のようですが、あとでメモをみたときや何のための操法だったのかが分からないということは、ここがあいまいだからです。
特に操体法の場合、ラクな姿勢とか気持ちの良い動きなどにとらわれやすいので調整の目標があいまいになりやすいので注意が必要です。

この方の場合主訴は、左ひざ前面の痛みです。

調整は何から始めたらいいのか? 

というのがもう一つのご質問でした、これも大事なテーマですよね。

要は調整メニューの組み立てをどのようにするかという大事な話ですから。


操体法に関して言えば、まずは基本操法をしましょうと答えています。

それは、三つの基本操法には、これ以上削ぎ落とせない大事な調整のエッセンスが組み込まれているからです。



具体的な操法のエッセンスについては、

サイトの以下のページをご確認ください。

>基本操法の解説、ひとりで操体法 基本編(記事更新しました)

基本操法のなかでも特に膝倒しが、仰向けで膝を立てた姿勢で比較的多くの人にとってラクな姿勢なので導入の操法としては一番おススメです。


今回のセミナーでは、

以前もお伝えした、骨盤重心の調整を目的とした小さい動きの膝倒し

   参照;操体法月一セミナーレポート 肘や手首をつかった調整プランの組み立て方(2019/05/21記事)


筋肉調整、動きの調整としての少し強い負荷をかけた大きい動きの膝倒しの二種類を整理してお伝えしました。


強い負荷の調整は、オステオパシーのマッスルエナジーテクニックと同じようなスタイルです。的確に調整部位に刺激が入りやすいので効果を出しやすいのが長所ですが、抵抗をかけたときの負荷が一般的な操体法より強めなので、力の弱いお年寄りや、骨粗鬆症の方には不適応です。



 基本操法 膝倒しの活用法

動画 小さい動きの膝倒し>骨盤重心の調整


画像大きい動きの膝倒し>筋肉、動きの調整 観察




画像大きい動きの膝倒し>筋肉、動きの調整 調整


【次回告知】
治療室行うセミナー 操体法ワンデイセミナー(日曜開催)
1回ごとの申し込み、単発参加、連続参加 途中参加 可能です。
少人数制なので、お申込みはお早めに!

・2019年8月18日(日)
・13:00~16:00

次回テーマ
7月に引き続き
『背骨と肘から手首の連動をさぐる。』

交感神経の働きのなかで見落としがちな、
四肢への働きに注目していきます。
運動器の観察と自律神経のバランスの
相関を探っていきましょう。
今回参加された方は、お配りした資料をご持参ください。
くわしくは こちらのページをご覧ください。




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