2026/04/20
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2026/04/20

揉んでいい? 揉んじゃダメ?そんなあなたの ぎもんにアンサー がんサバイバーさんのお悩み相談02



揉んでいい? 揉んじゃダメ?そんなあなたの ぎもんにアンサー がんサバイバーさんのお悩み相談

「揉んでほぐしたいけど……乳がんの患部やリンパって、触っていいの?触らない方がいいの?」
セルフケアを頑張る人ほどこういう疑問って出てきますよね。
ネットには情報があふれていて、書いてあることも様々。ますます迷ってしまう…という声もよく聞きます。
今回は、オンラインセミナーに参加してくださっているがんサバイバーさんから実際にいただいた質問に、
LINEでお返事したやり取りを(ご本人の了承のうえで)再現してご紹介します。

※がんサバイバーとは、がんの診断を受けた時から人生を全うするまでの全ての段階にある「がんの経験者」を指します。

この記事を読むと、

  • 「どんな刺激は避けた方がよさそうか」
  • 「どんな触れ方ならからだにやさしく効果的か」
  • 「迷ったときに自分のからだと向き合う視点」
が整理できて、自分のからだとの付き合い方のヒントになります。
当治療室では操体法をメインに「骨盤底筋バランス体操」と銘打ってオンラインセミナーを 月2回・約6年継続し、セルフケアのコツや“からだ
との向き合い方”をお伝えしてきました。その経験も踏まえてお答えしています。
どうしても一人で行うセルフケアは、不安や疑問が出てくるものです。
とくに基礎疾患を抱えている方にとっては、切実なテーマだと思います。
今回の記事では、「揉んでいい?揉んじゃダメ?」に迷ったときの考え方を、操体法の視点も交えながら、Q&A形式で分かりやすくまとめます。

LINEでの質問と返答のご紹介です 先日、オンラインセミナー参加者のがんサバイバーさんからご質問をいただき、LINEでやり取りしました。 同じように迷っている方のヒントになればと思い、ご本人の了承のうえでご紹介します。(内容は読みやすくするため一部編集しています)

  揉んでいいの?揉んじゃダメ?
Q1:患部やリンパ、首も「ほぐさない方がいい」?

  • まるこ
    乳がんの箇所とリンパは、ほぐさない方が良いと言われる先生もいらして、操体法等で対処していました。 首も気になりますが、やはりほぐさずに、操体法で対処した方が良いですか?

  • かわな
    「ほぐす」といっても、やり方は色々あります。 たとえば、塊(しこり)を揉みつぶすような刺激や、強い摩擦・圧をかけるやり方は、かえって患部を興奮(緊張)させてしまう可能性があります。そういう意味で「ほぐさない方がいい」という助言になるのだと思います。 一方で、やさしく皮膚に触れるくらいで、触れている場所を大きくずらさないような“軽いケア”なら、許容範囲の刺激になることも多いです。 迷ったら「強い刺激で変えにいく」より、「負担を増やさない関わり方」を基準にしてみてください。

  • Q2:胸に「軽く押さえる」施術はどう思う?


  • まるこ
    整体の先生で、胸も軽く押さえるという施術をされる方もいますが、どう思われますか?

  • かわな
    「軽く押さえる(圧定する)」は、操体法でいう抵抗の圧に近い刺激だと思います。 操体法的な発想だと、 - 患部は固定(動かさない・圧定)して - 別の部位(手先・足先など)を動かす ことで、結果として患部(圧定部)に張力などの刺激が“届く”ように設計します。 つまり、患部そのものを直接いじるのではなく、全体のつながりの中で変化を起こすという考え方ですね。

  • Q3:情報が多すぎて迷います

  • まるこ
    情報が溢れる時代で、迷うこの頃です。

  • かわな
    本当にそうですよね。とくに“がん”関連の情報は多すぎますし、宣伝や販売につながる記事も少なくありません。 今回のテーマの「ほぐす」は、 しこり・緊張・硬結をゆるめて、本来の機能を回復させるという目的を持った刺激だと思います。 その方法としては手技(手で触れる)もありますが、もう一つおすすめしたいのがお灸などの温熱刺激です。 温めるケアは、からだを興奮させにくく、安心して取り入れやすいことが多いです。温熱療法については一定の評価や実践もあるので、気になる方は施術所や指導してくれる場所に問い合わせてみるのも一案です。
迷ったときの「自分基準」(操体法的な考え方)

結論からいうと、「強く変える」より「負担を増やさない」が安全側です。

避けたい方向:強い圧、揉みつぶす、痛みを我慢して続ける、焦って結果を出そうとする

お勧めの方向:軽い接触、温める、固定して別の部位を動かす、気持ちよさ・安心感を目安にする

セルフケアは、正解探しになりやすいです。

でも本当は「からだがどう感じているか、心地よさを感じているかを観察できると、迷いが減っていきます。

 
ガンとの付き合い方(治療の“軸”の考え方)

はじめて診断が下ったとき、今後の治療について迷うのは自然なことです。

多くのケースでは、まず医師が勧める西洋医学の標準治療がベースになります。

なぜなら、臨床事例の多さと、世界中の治験データという長年の蓄積があるからです。

この情報とノウハウを活用しない、という第一選択肢は取りにくいと思います。

ただし、標準治療が「生活のすべて」までカバーできるわけでもありません。

薬の副作用への向き合い方や、睡眠、運動、メンタルのケアなど、別の側面からの支えも大切になります。

その側面を担うものとして、鍼灸・漢方・整体・ヨガ・気功・お灸などの温熱療法、そして操体法などの補完代替医療が役立つことがあります。


社会の在り方(「共存」の時間が増える時代)

がんは以前のような“不治の病”ではなくなりつつあります。

それは「完治」だけでなく、寛解や、病と共存する時間が増えるということでもあります。

社会復帰や社会参加が可能になるからこそ、

新しい生き方とともに「一緒に生きる社会・コミュニティ作り」が、当時者だけでなく、周囲の人々 私たち自身の大きなこれからのテーマ 課題だ
と思います。


 生活・生き方・メンタル(情報に溺れないために)

ネット社会の現代、情報に翻弄されやすいのは、がんの情報も同じです。

大事なのは、良質な情報の選択肢を増やすこと

食事、日々の過ごし方、運動のヒント。

その“整え方”をシンプルに教えてくれるのが、操体法の良さの一つです。




【まとめ】

今回は、オンラインセミナー参加者のがんサバイバーさんからいただいたご質問と、その返信のやり取りをご紹介しながら、セルフケアや
「からだとの付き合い方」のヒントをお伝えしました。

この記事のポイントは、シンプルにこの3つです。

  • 強い刺激で「変えにいく」より、やさしい、負担をかけない関わり方を選ぶ
  • 患部を直接いじらず、固定して別の部位を動かす(遠隔的で トータルにからだを捉える操体法的発想)も選択肢
  • 情報が多いほど、“自分のからだの反応”を基準にして迷いを減らす

操体法をまとめられた、医師・故 橋本敬三先生は、

「からだには法則がある

その法則に従えば からだはよくなる(改善する)」

と述べられています。

その“法則”に沿って、無理なくからだと向き合っていくのが操体法です。

セルフケアは、一人で頑張るほど不安や疑問が出やすいもの。

この記事の内容が、あなたの「次にどうすればいいか」を決める小さな手がかりになればうれしいです。

このブログでは、これからも治療室の活動紹介や、日々に活かせるセルフケアを発信していきます。どうぞお楽しみに。




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