2018/03/01
過敏性腸症候群

日常の動作からからだの癖を読み取る 過敏性腸症候群の男性の場合

患者様:30代男性
ご職業:IT関係

症状:疲れると咳が出てなかなか止まらないという症状に加えて、過敏性腸症候群と思われるご様子。朝お腹を下しやすく朝食が取れない。

診断:
過敏性腸症候群の原因は色々考えられるのですがやはり自律神経のバランスが崩れているのが大きな要因ではあると思います。
小腸の上部の蠕動運動は迷走神経が促進的に交感神経が抑制的に支配をしています。
小腸の下部は脊髄副交感神経が促進的に支配をしています。
又大腸の前半部(上行結腸、横行結腸)は迷走神経が促進的に、交感神経が抑制的に支配をしています。
大腸の後半部(下行結腸、S字状結腸、直腸)は仙部副交感神経が促進的に、交感神経が抑制的に支配をしています。
ですから当然それらの神経の出所である胸椎下部から腰椎、仙椎にかけての調整が大事になってきます。
また腸と脳の関係は深くストレスも大きな影響を与えると言われていますし、自律神経全体を統括する脳下垂体との関係や内分泌系のことも考慮に入れなければならないでしょう。
そして東洋医学的に解釈すると、肺と大腸は五行説の同じ金(きん)に属して臓腑(陰陽)の関係でもとても緊密な間柄と考えられているので、咳が止まらないという呼吸器の症状もつながって見えてきます。

アドバイス:
一つの体の中で起こっている様々な症状がまとまった一つのストーリーとして見えてくるとどうそこから立ち直っていくのかが考えられてきますよね。
さて、この方の場合学生時代サッカーをしていたそうで案外その時のからだの癖、流れが残っていました。左足が軸足で両膝下にひねりがはいっていています。
鞄は右肩でかけることが多いそうで前に巻き込んで右の下頸椎が緊張して、上部頸椎は左が緊張しています。
このような捻りというのはどなたにもはいっている方向性で動きの調整で効果が出やすいので、ご自分で行うセルフケアに以下のメニューを加えておくと重宝しますよ。


効果的なセルフケア:

カエル足(うつ伏せ)
1,顔は向けやすい方に向けてもいいのですが、おでこに両手の甲を重ねて真下を向くのも良いでしょう。

2,どちらかの膝を曲げて胸の方に引き上げるのですが、よほど無理がないのであればこの方の場合は右足を引き上げてください。
膝と股関節を結んだ線の延長線が刺激の届きやすい背中や腰の目安と思ってください。

3,引き上げた膝の角度が決まったら膝の内側をベッドに押しつけます。
そうすると、ご自分が出した力がからだに反映して効果が出やすいです。


この操法はカタチは単純ですが、工夫次第で色々応用がきいて、効果がとても出やすいのでセルフケアにとってもお勧めですよ!

画像がこちらにでていますので、参考にしてくださいね。