2018/03/01
膝痛

膝の痛み。本当の原因は過去の骨折や歯の矯正?きちんとした観察が重要な訳。


患者様:40代男性
ご職業:会社員

症状:左膝が痛んでいる40代の男性の方です。
はじめは膝の外側が主に痛かったのですが、調整を続けているうちに内側の方に症状が移ってきました。

診断:
膝というのは上下で股関節、足関節という大きな関節に挟まれていますから単独で故障するというよりバランスの調整役としてのストレスが原因のことが多いのです。

この方の場合も元々腰痛もありましたし、両方の足部とも骨折などの経験もありました。
又歯のほうも左下奥歯を矯正中というのも影響していると思われます。

病院でレントゲンを撮ったところ変形性膝関節症のごく初期と診断されたそうです。
ということは関節部に骨棘が形成されはじめているということですから時間をかけて症状が作られたということを表しています。

胸椎の5番から8番あたりまでが特に緊張していますがこれは内臓の緊張も影響していると思われます。

相関関係から膝と肘は構造的に近いですし、肘と同じ高さの体幹でいうところの季肋部(肋骨下縁の部分)も膝の変位と関係あり、内臓にも影響があるわけです。
(もちろんどちらが先かは判りませんが)

アドバイス:
調整としては操体法の基本型としてうつ伏せで行うカエル足というのが有効でした。

顔は正面を向けたまま右股関節を曲げ、膝を胸の方に引き上げる形ですが、コツは膝を伸ばしたままの左足の足部踵を突き出すようにして膝裏を気持ちよく伸ばすことでしょうか、これはご自分でも出来る形ですので家でもやるようにお伝えしました。

また仙腸関節、腰椎の調整としては横臥位、正捻転の形(骨盤が前に倒れ、上になった肩が後ろに倒れる形)が辛かったのでそこからラクな方向へ逃げていく形が有効でした。

私が上になっている方の足を支持固定してご自分で骨盤をラクなほうへ(後方へ)動かすのですがこの形がまさに均整法の腰痛調整の型の一つと同じになるのです。

均整法のきちんとした観察法と、調整法が操体法的の操法としても有効な良い症例といえると思います。

また先に書いた内臓の緊張は体幹深部の冷えも影響すると考えられますので触圧刺激でリンパ循環の調整も計りました。

時間をかけて作られた症状の調整とは時計を巻き戻すように時間をかけて症状を変化させながら改善して行きます。

安静にすることはなくとも、運動をしながら無理をしすぎず根気よく調整していきましょうね。